助産院あいのて

福岡市、出張専門の助産院です。産む力、うまれる力を信じ、女性と赤ちゃんに寄り添った、一人ひとりの「My助産婦」でありたいと、さまざまな方面で活動中。

妊娠中の過ごし方

妊娠出産される

お母様と関わりながら

1番大切なのは妊娠中の過ごし方であると感じます。

妊娠中の過ごし方によって

お産が変わり、お産が変われば

子育てが変わるからです。

妊娠出産は病気ではありません。
正常な経過であれば

薬や医療介入は必要なく

自然にお産が進んでいきます。

マタニティークラスでは

妊娠中の生活のポイントを

いくつかお伝えしていますが


例えば
気持ちよく体が動している
体を温めて、冷えを予防している
よく噛んで食事ができている
鍼灸などで身体を整えている…

などなど、

本当に小さな日々の積み重ねが、

必ず最後の最後

大きな自信へとつながっていきます。

私たちの24時間で

赤ちゃんは10万年相当の進化を遂げるとも言われています。


妊娠中の過ごし方で

お産が変わり、お産が変われば

子育てが変わる。


妊婦さんが

今日1日の過ごし方を考えてみる

ひとつのきっかけになると嬉しいです。




乳腺炎は気候にも影響する?!

乳腺炎は心身の健康状態、

食べたものにも関係しますが

意外と天候や気圧の変化も

影響しているような気がします。

先日は乳腺炎の方から

2名のお問い合わせ。

そしてお友達からも

ちょうど同じ日にメールが。

その後も、この1週間ほどで、

乳腺炎の方のお問い合わせが増えています。


少しおかしい!

と思ったときには早めの対処が鍵。

なんとなくおっぱいに違和感のあるときには、それ以上ひどくなる前に休息、食事、ストレスケアをされてくださいね。

それでも症状が続くような場合には

早めにお産されたクリニックや地域の助産師さんを探してみてください。


きつくなる前の早めの対処が大事だなと、私自身の体験からも感じます。

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ノーパンで寝る?!

少々、刺激的なタイトルですが。

今日は妊婦さんの下着についてのお話です。


妊婦健診でお母さまのお身体をみせていただくとき、


お腹にショーツやレギンス、

ズボンやスカートのゴムの跡が

くっきりついている方が

いらっしゃいます。


これはゴムによって

赤ちゃんをお腹の下へ下へと

押し下げているようなもの。


マタニティ用を使っていても油断はできません!!


妊婦さんはぜひ、

自分のお腹に

ゴムの跡がうっすらでも

ついていないか

チェックしてみてくださいね!!


お腹を締め付けず、

エストのゴムが骨盤ベルトと同じ位置にくるよう、折り曲げてはくようにしましょう。


また、妊娠中だけでなく

下着の締め付けが強いと、

血管が圧迫され、血流が滞ってしまいます。


ブラジャーやショーツ

ゴムやワイヤーの跡が

残っていませんか?


せめて寝るときだけでも…

ちょっと意識してみると

緩んで、フッと力が抜けていくのを感じられるかもしれません。




頭でっかちにならないで

妊娠すると、妊婦向け雑誌を購入し、「妊娠◯ヶ月」とネット検索していろんな記事を読み漁る。。


情報が溢れてすぎていて

こっちではこう書いてあったけど

こっちは正反対のこと言ってる!

病院の先生はまた違うことを言う。


ってことも本当によくあります。


赤ちゃんのために

たくさん学びたいという母の気持ちはとっても素晴らしいです。


ただ、

頭でっかちになりすぎないこと。


答えは必ず、自分の中にあります。


自分の身体の声に

耳を傾けてみましょう。

 

⚪︎おいしく食べれていますか?

⚪︎身体のどこにどんな症状を感じる?

⚪︎朝はスッキリ目覚めますか?

⚪︎熟睡感はありますか?

⚪︎感情を溜め込んでいませんか?

⚪︎お通じは毎日ありますか?

⚪︎お腹が張りっぽくないですか?

⚪︎身体が冷えていませんか?

etc…


赤ちゃんと二人の時間を

楽しく過ごしてみましょう。


⚪︎どんな時に胎動を感じますか?

⚪︎赤ちゃんは今どんな気持ちですか?

⚪︎音や景色、香り…五感を刺激される時、どんな反応がありますか?

⚪︎どんなものが食べたいですか?

⚪︎行きたい場所はありますか?

⚪︎聴きたい音楽はありますか?

etc…


お母さんが感じる今その感情を

そのまま赤ちゃんも共有していると言われています。


お母さんが

嬉しい、心地いい、幸せなときは

赤ちゃんもおんなじです。


いま目の前に、赤ちゃんを見ることはできないけれど、


いまもたしかに

お腹に赤ちゃんはいて

子育てはすでにはじまっています。


生まれてからは

赤ちゃんのお世話をするように


生まれる前は

お母さん自身の心と身体を一番に大切にしてあげること。


これがお腹のなかにいる赤ちゃんを育むことへ繋がります。


尊敬する吉村正先生のお言葉。

「ゴロゴロ、パクパク、ビクビクしない!!」


人生で何度体験できるかわからない妊娠、そして出産。

顔や体格や性格が違うように、

みんな違って当たり前です。


どうか

雑誌やスマホ

向き合うばかりではなく、


ご自身とお腹の赤ちゃんとの対話を

楽しみながらお過ごしくださいね。


離ればなれの夜

今朝お友達がシェアしてくれていた三砂ちづるさんの詩。


これを読んだせいなのか、

なんともセンチメンタルな

生まれて3回目の、息子と離れ離れの夜。


毎日忙しくて

仕事から帰ったら座る間もなく

夕飯の支度、

風呂入れ、

歯磨き、寝かしつけ…


その間も泣き叫ぶ下の子を

あやしながら、


一緒に遊ぼう、絵本読んでという息子の要求をごましながら

なんとか一日を終える。


いつもできたらいいな♡って思ってた

一人で食後のティータイムも

やってみたらなんだか味気なく。


家の中、こんなに静かだったっけ?

空の巣症候群になる親の気持ちが

わかる気がする。。

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子どもを抱く喜びにひたって欲しい  

三砂ちづる


今あなたはとても忙しいと思う。


慣れない幼い子どもとの日々に翻弄され

やってもやっても

やるべきことが終わらない

家の中のあれこれにため息をつき、

まして外で仕事のひとつもしていれば、

なんで私だけがこんなにがんばらなきゃいけないのよと、

腹のひとつもたち、

穏やかにぐっすり眠って

とろとろと夢を見る、

ということ自体が、

どこか遠い世界のように

思うのかも知れない。


おむつもかえなきゃいけないし、

おっぱいもあげなきゃいけないし、

ちょっと大きくなったら

「ママおしっこ」と起きてくるし。


ああ、わたしは毎日忙しい。


ゆっくり夢をみること自体が「夢」

ゆっくり眠りたいだけ眠った、

なんていつのことだったかしら。


残念なことに、

というか幸いなことに、

時間というものはゆくりなく過ぎ、

いま、あなたがやっていることは

あと数年と続かない。


彼らは学校に行くようになり、

あなたの知らないところで

あなたの知らないことをする時間が増え、

あなたは夜はもう少しよく眠ることができるようになる。


そうすると朝早くから起きて

弁当のひとつも作り、

子どもの外のおつきあいの後始末などもしなければならなくなってくるけれど。


つまりはフェイズが移る。


私はもう50を過ぎている。


2人いる子どもは青年になり、

文字通り毎日どこで何をしているのやら。

見上げる青年になって、

私の知らない彼らの日常はまぶしい。


この人たちはもう

私の「手の内」では生きていないのだ。


ときおり私は夢をみる、

夢の中には子ども達2人がよく出てくる。

その彼らは、けっして今のような

「男に育った」彼らではない。

夢に出てくるのは幼い彼らだ。


お話ができて、

自分のひざにのってくれるくらいの子どもである彼ら。


おそらくあと50年生きても、

夢の中の私の子どもは、

この大きさであるに違いない。


あのね、ママ、あのね、と、

とても高い声で私を見上げ、

「つまらないこと」を

いちいち聞きに来たリ、

報告したりする息子たち。


私がしゃがまないと、

彼らの視線とは合わず、

抱きしめれば腕に足り、

抱き上げれば、そのまま移動できる重さ。

私の手の届くところにいる彼ら。


おかあさん、

今あなたのひざにいるお子さんのなんといとおしいこと。


母として、

いちばんよい時期。

いちばん印象に残る時期。


あなたの子どもはいつもその大きさで、

あなたの夢の中で位置を占め続ける。


あなたが人生でつらいことがあった時、

あなたの子どもたちは、

そのような大きさであなたの夢の中に現れる。


それが現実と交錯する今こそが、

あなたの幸いでなくてなんであろうか。


涙ぐむようにして、

幼い子どもをかきいだく喜びにひたってほしい。


それはひとときの至福であり、

長き人生のうちで一瞬にして失われる、

人生の最も美しい時間だからである。

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何度読んでも涙が…

帰ってきたらたくさんたくさん

褒めて抱きしめたい。


そんな三砂さんの講演会が福岡でありますよ^_^

《詳細・お申込み》

http://mamitainfo.blogspot.com/2018/08/blog-post_1.html?m=1

本能のままに。

どんな感情も

言葉も出していいよ。

大きな声で叫んでもいい

汗も涙も、お通じだって

ぜ〜んぶ受け止めるから

大丈夫。


あなたはそのままでいい。

周りへの気遣いも

ありがとうやごめんなさい、

なんて言葉もいらない。


あなたの好きな体勢で

あなたの心地良い空間で

あなたがいてほしい人とともに

本能のままに。


その本能を。


もともともっている

産む力、生まれる力を。


どれだけ引き出せるかは

助産婦の技だと思う。


この瞬間に

自分のすべてをかけて

産婦さんと向き合う。

呼吸を合わせる。

この時間がたまらく愛しい。

乳腺炎、助産師なら自分で治せる?!

今日は乳腺炎のお母さまの

マッサージ訪問でした。


第二子ではじめて体験した乳腺炎


実は、助産師でも自分でしこりを

取りのぞくのは至難の技…です。 


(私もかかりつけの助産婦さんのところへ駆け込みました)


しんどくてきつい経験だったけど、

それでよくわかった乳腺炎のお母さんのお気持ち。


第二子ちゃんは私にいろんなギフトをもってきてくれます♡


子育てやおっぱいでつらいとき、

一人で悶々と悩むとき、

地域には開業している助産婦もいます。

ぜひ頼ってくださいね。


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