妊娠中の過ごし方
妊娠出産される
お母様と関わりながら
1番大切なのは妊娠中の過ごし方であると感じます。
妊娠中の過ごし方によって
お産が変わり、お産が変われば
子育てが変わるからです。
妊娠出産は病気ではありません。
正常な経過であれば
薬や医療介入は必要なく
自然にお産が進んでいきます。
マタニティークラスでは
妊娠中の生活のポイントを
いくつかお伝えしていますが
例えば
気持ちよく体が動している
体を温めて、冷えを予防している
よく噛んで食事ができている
鍼灸などで身体を整えている…
などなど、
本当に小さな日々の積み重ねが、
必ず最後の最後
大きな自信へとつながっていきます。
私たちの24時間で
赤ちゃんは10万年相当の進化を遂げるとも言われています。
妊娠中の過ごし方で
お産が変わり、お産が変われば
子育てが変わる。
妊婦さんが
今日1日の過ごし方を考えてみる
ひとつのきっかけになると嬉しいです。
ノーパンで寝る?!
少々、刺激的なタイトルですが。
今日は妊婦さんの下着についてのお話です。
妊婦健診でお母さまのお身体をみせていただくとき、
お腹にショーツやレギンス、
ズボンやスカートのゴムの跡が
くっきりついている方が
いらっしゃいます。
これはゴムによって
赤ちゃんをお腹の下へ下へと
押し下げているようなもの。
マタニティ用を使っていても油断はできません!!
妊婦さんはぜひ、
自分のお腹に
ゴムの跡がうっすらでも
ついていないか
チェックしてみてくださいね!!
お腹を締め付けず、
ウエストのゴムが骨盤ベルトと同じ位置にくるよう、折り曲げてはくようにしましょう。
また、妊娠中だけでなく
下着の締め付けが強いと、
血管が圧迫され、血流が滞ってしまいます。
ブラジャーやショーツの
ゴムやワイヤーの跡が
残っていませんか?
せめて寝るときだけでも…
ちょっと意識してみると
緩んで、フッと力が抜けていくのを感じられるかもしれません。
頭でっかちにならないで
妊娠すると、妊婦向け雑誌を購入し、「妊娠◯ヶ月」とネット検索していろんな記事を読み漁る。。
情報が溢れてすぎていて
こっちではこう書いてあったけど
こっちは正反対のこと言ってる!
病院の先生はまた違うことを言う。
ってことも本当によくあります。
赤ちゃんのために
たくさん学びたいという母の気持ちはとっても素晴らしいです。
ただ、
頭でっかちになりすぎないこと。
答えは必ず、自分の中にあります。
自分の身体の声に
耳を傾けてみましょう。
⚪︎おいしく食べれていますか?
⚪︎身体のどこにどんな症状を感じる?
⚪︎朝はスッキリ目覚めますか?
⚪︎熟睡感はありますか?
⚪︎感情を溜め込んでいませんか?
⚪︎お通じは毎日ありますか?
⚪︎お腹が張りっぽくないですか?
⚪︎身体が冷えていませんか?
etc…
赤ちゃんと二人の時間を
楽しく過ごしてみましょう。
⚪︎どんな時に胎動を感じますか?
⚪︎赤ちゃんは今どんな気持ちですか?
⚪︎音や景色、香り…五感を刺激される時、どんな反応がありますか?
⚪︎どんなものが食べたいですか?
⚪︎行きたい場所はありますか?
⚪︎聴きたい音楽はありますか?
etc…
お母さんが感じる今その感情を
そのまま赤ちゃんも共有していると言われています。
お母さんが
嬉しい、心地いい、幸せなときは
赤ちゃんもおんなじです。
いま目の前に、赤ちゃんを見ることはできないけれど、
いまもたしかに
お腹に赤ちゃんはいて
子育てはすでにはじまっています。
生まれてからは
赤ちゃんのお世話をするように
生まれる前は
お母さん自身の心と身体を一番に大切にしてあげること。
これがお腹のなかにいる赤ちゃんを育むことへ繋がります。
尊敬する吉村正先生のお言葉。
「ゴロゴロ、パクパク、ビクビクしない!!」
人生で何度体験できるかわからない妊娠、そして出産。
顔や体格や性格が違うように、
みんな違って当たり前です。
どうか
雑誌やスマホと
向き合うばかりではなく、
ご自身とお腹の赤ちゃんとの対話を
楽しみながらお過ごしくださいね。
離ればなれの夜
今朝お友達がシェアしてくれていた三砂ちづるさんの詩。
これを読んだせいなのか、
なんともセンチメンタルな
生まれて3回目の、息子と離れ離れの夜。
毎日忙しくて
仕事から帰ったら座る間もなく
夕飯の支度、
風呂入れ、
歯磨き、寝かしつけ…
その間も泣き叫ぶ下の子を
あやしながら、
一緒に遊ぼう、絵本読んでという息子の要求をごましながら
なんとか一日を終える。
いつもできたらいいな♡って思ってた
一人で食後のティータイムも
やってみたらなんだか味気なく。
家の中、こんなに静かだったっけ?
空の巣症候群になる親の気持ちが
わかる気がする。。
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子どもを抱く喜びにひたって欲しい
今あなたはとても忙しいと思う。
慣れない幼い子どもとの日々に翻弄され
やってもやっても
やるべきことが終わらない
家の中のあれこれにため息をつき、
まして外で仕事のひとつもしていれば、
なんで私だけがこんなにがんばらなきゃいけないのよと、
腹のひとつもたち、
穏やかにぐっすり眠って
とろとろと夢を見る、
ということ自体が、
どこか遠い世界のように
思うのかも知れない。
おむつもかえなきゃいけないし、
おっぱいもあげなきゃいけないし、
ちょっと大きくなったら
「ママおしっこ」と起きてくるし。
ああ、わたしは毎日忙しい。
ゆっくり夢をみること自体が「夢」
ゆっくり眠りたいだけ眠った、
なんていつのことだったかしら。
残念なことに、
というか幸いなことに、
時間というものはゆくりなく過ぎ、
いま、あなたがやっていることは
あと数年と続かない。
彼らは学校に行くようになり、
あなたの知らないところで
あなたの知らないことをする時間が増え、
あなたは夜はもう少しよく眠ることができるようになる。
そうすると朝早くから起きて
弁当のひとつも作り、
子どもの外のおつきあいの後始末などもしなければならなくなってくるけれど。
つまりはフェイズが移る。
私はもう50を過ぎている。
2人いる子どもは青年になり、
文字通り毎日どこで何をしているのやら。
見上げる青年になって、
私の知らない彼らの日常はまぶしい。
この人たちはもう
私の「手の内」では生きていないのだ。
ときおり私は夢をみる、
夢の中には子ども達2人がよく出てくる。
その彼らは、けっして今のような
「男に育った」彼らではない。
夢に出てくるのは幼い彼らだ。
お話ができて、
自分のひざにのってくれるくらいの子どもである彼ら。
おそらくあと50年生きても、
夢の中の私の子どもは、
この大きさであるに違いない。
あのね、ママ、あのね、と、
とても高い声で私を見上げ、
「つまらないこと」を
いちいち聞きに来たリ、
報告したりする息子たち。
私がしゃがまないと、
彼らの視線とは合わず、
抱きしめれば腕に足り、
抱き上げれば、そのまま移動できる重さ。
私の手の届くところにいる彼ら。
おかあさん、
今あなたのひざにいるお子さんのなんといとおしいこと。
母として、
いちばんよい時期。
いちばん印象に残る時期。
あなたの子どもはいつもその大きさで、
あなたの夢の中で位置を占め続ける。
あなたが人生でつらいことがあった時、
あなたの子どもたちは、
そのような大きさであなたの夢の中に現れる。
それが現実と交錯する今こそが、
あなたの幸いでなくてなんであろうか。
涙ぐむようにして、
幼い子どもをかきいだく喜びにひたってほしい。
それはひとときの至福であり、
長き人生のうちで一瞬にして失われる、
人生の最も美しい時間だからである。
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何度読んでも涙が…
帰ってきたらたくさんたくさん
褒めて抱きしめたい。
そんな三砂さんの講演会が福岡でありますよ^_^
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