助産院あいのて

福岡市、出張専門の助産院です。産む力、うまれる力を信じ、女性と赤ちゃんに寄り添った、一人ひとりの「My助産婦」でありたいと、さまざまな方面で活動中。

赤ちゃんを亡くすということ②

前回からの続き。

一度は心拍が確認できていた赤ちゃんが流産する確率は

10%ほどと言われています。

一瞬、時が止まったような。

時間が巻き戻せたらいいのにって

本気で思った。

だからってどうしようもないのだけど、

心の準備を、、少しだけしたかった。


いつも冷静な夫、あのとき夫はどう思っていたんだろう。

後々話を聞いてみると、

流産直後にお友達からご懐妊の報告受けたそうで、そのとき泣きそうだったと言っていた。



なんでうちの子が…



そのあとは

どうしよう、どうしようって

考えても仕方ないのに

頭の中がぐるぐると

回っていたような気がします。


両親や友達、同級生

妊娠を喜んでくれていた

みんなの顔が浮かんでは消え…

「なんて言おう。。」


今思えばこの時しっかり

もっとしっかり

悲しんでおけばよかったな

泣いておけばよかったと思います。


現実から目を背けていたかったのかもしれないけれど。



その後一週間ほどしても

赤ちゃんが自然に出てきてくれることがなかったため、

手術をすることになりました。



当時は言われるがまま

手術を選択したけど


もう少し赤ちゃんが出てくるタイミングを待ってあげられたらよかったって今は思います。


初めての手術ですが

職業上どのように進んでいくかわかっているので、余計に怖かったのかもしれません。


知ってるから怖くないんじゃなくて

逆に怖いっていうね。


理由は

ちょっとブログでは書きにくいので

気になる方は聞いてください。


マイケルジャクソンが亡くなった原因と言われてるプロポフォールを麻酔に使用。

体内に入ったとたん一瞬で夢の中、目覚めはわりと良いけど、夢と現実の境がわからず、看護師さんに変なこと口走ってた気がする。

マイケル、こんなの常用してたらおかしくなるよな、なんて冷静な自分もいたりして。


話を戻しますが

徒歩でも行けるクリニックで、仕事で夫がどうしてもお迎えに来れなくて、確かタクシーで自宅に戻ったのかな。


心も身体も空っぽな感じ。

小さくても私の身体はその存在をちゃんと感じていて、赤ちゃんが突然いなくなってしまったことにだいぶ戸惑っていました。


まだ麻酔で頭がぼおっとしてたのもあり、帰ってそのまま横になりました。